どうも、とっとこ鼻水もれ太郎こと、函南です。
わっしょい!妊婦 小野美由紀 著
今まで妊娠体験記というものをほとんど読んだことがなく、妊娠といえば「つらそう!妊娠を選べる人ってまじで尊敬する!」という函南ですが、めちゃくちゃ面白かったです。語彙力が足りなくて申し訳ないのです!ぜひ読んでください!!
一人の女性の妊娠発覚→出産までの体験記、なんですけども、こんなに個々人のメンタル面心情面を描いたエッセイはあったかしらん、いやない(私調べ)夏生さえりさんがnote.に書いていた妊娠体験記もすごく透明感があってよかったし、女性が感じるもやっとも見事に言語化されているなぁ、と思ったのですが。それと比較するとこの著作は、えーと、さえりさんの妊娠体験記がダージリンティーサイダー(紅茶の炭酸水割)だったら、小野美由紀さんのわっしょい妊婦はえーとドクターペッパー強炭酸、というか(どういうこと?)。
えーとつまりですね、パンチがあって飲みごたえもあるだがしかし喉越しがめちゃくちゃいい!!!といいますか。だって夏生さえりさんには妊婦のシモ事情は書けませんよ、彼女の売り出し方的に彼女はシモの話は今はまだできないと思う。し、本人も望んでいないんじゃないかな。
妊娠出産育児のデメリットは非常に言語化しやすく具体的で目に飛び込んできやすいけれど、妊娠出産育児のメリットって産んでいない人が外野から見る限りは、ぼんやりと捉えどころがなく、しかしあたりまえに確かにあたりに存在しすぎていて、言語化が難しいというか。当の本人は育児に忙しすぎて目まぐるしすぎて、産んでいない人と産んだ人は住む世界がガラリと変わってしまうときで、あんまり聞きに行きにくいという感じじゃないですか。
それらの何もかんもがとにかく1冊に詰まった本、だと思います。n=1でしかない。しかし非常に貴重なn=1。妊娠発覚から出産までってこんなにドラマティックで、なんといっても女体というのはどこまでも女性ホルモンの奴隷なのね…!
普通ね産褥期の人とか、子供が生後半年、みたいな人って本書かないと思う笑 あとたびたび入る夫の注釈がすごくいいです。私はわっしょい妊婦夫編があったら絶対買って読みます。次回もkindleでだしてください!
それでは今日はこのへんで。
あっでゅー◎