肩の力をぬく!

長いものには巻かれておきたい

最近の読書!(アルジャーノンに花束を、銀河ヒッチハイク・ガイド、ソラリス他)

最近は読書が捗っています。


どうも函南です。


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アルジャーノンに花束を」を読んだ。とてもつらい。 以下ネタバレ含みます。

 


最初はあまりにも読みにくくてつらかった笑
9.5割ひらがな誤字脱字や間違い勘違いのオンパレード。 どうやって訳したんだ…と思いつつ頑張って読み進めました。( あとがきに面白い逸話がありましたね笑)

 

 


すごい本。「発達とはなにか」をまざまざと見せつけられている。
チャーリーが「あたまのしじつ」をした後に最初に獲得するのが「 不快」という感情なのが本当にすごいな、と思った。 チャーリーの知能の獲得は新生児の成長と近いのかもなぁ、 と思ったり。あと主観以外の視点を獲得する様子とか。 他人の表情に注目できて日記に書けるくらい覚えて置けるようにな る様子とか。自分のなかに「悪意」 がないと他人の悪意には気が付けないんですねぇ。 人生は悲しいよなぁ。
あと発達にブレイクスルーがある様子にもけっこう驚いた。 句読点を習った翌々日から経過報告が激的に読みやすくなる。
チャーリーが同僚の不正に気がついて、 それを指摘するシーンにはすごく感心しました。 感情が育つというのはこういうことなんですね。 正論パンチをださないのってすごく難しいから、 正論パンチをせずに指摘できるようになったチャーリーの成長… すごい描写である。


あとIQ190のチャーリーが脳みその中で抽象的な概念を練り流 れに身を任せていく様子もすごかった、 IQ190の脳内を描写するのもすごく大変よね。

 


知能が下降していく様子も読んだ、切ない。
できたことができなくなっていく様子、それを自覚していく様子。 知能が下がり始めてから運動機能が下がるんだね、なるほど。
ううーん、チャーリーとはスピードが違うけど、 老いることやボケることもこんな感じなんだろうか。
IQ64からIQ190程度、そして最後にはIQ64以下? に下がってしまう描写がなぁ(せつない)

 


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銀河ヒッチハイク・ガイド」を読んだ!うーんバカSF! だいすき!
こんこんと大真面目にバカ解説をするような軽薄な文章が大好きな ので非常にツボでした。続編も買った。


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ソラリス」を読んでいる…つらい。よみにくくて…。


アルジャーノンに花束を」も「銀河ヒッチハイク・ガイド」 も文体がすごく柔らかかったのでサクサク読めたんだけど、 ソラリスは固いです。真面目SF。
SFなんだけどSFというよりはホラーとかスリラーとかミステリ ーとかの印象が強いかもなぁ。SFにしては珍しく? 登場人物が感情的なんだよな。お堅い文体とのギャップはここ。
あと知能を持つ海( ここまではあらすじにあるからネタバレにならないかな?) という概念がかなり難しい。イメージしにくい。 イメージしにくい系SFは途端に読みにくくなるんだよなぁ。


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「茶匠と探偵」を読んだが読了を諦めて積んでいる。
理由は「ソラリス」と同じ。 私にとってはイメージしにくい世界観が続いていて結構ハイカロリ ーな文章なもんで。


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中華SFが結構面白くて短編とかアンソロジーとか色々手をだして いるんだけど、当たり外れがある印象。 世界観がちょっと難しすぎるのか、和訳が難解なのか…。
「折りたたみ北京」は面白かったし「三体シリーズ」 は爆速で読みました。 三体シリーズは黒暗森林編が一番面白かったな。三体Ⅲ は主人公が優しすぎてちょっと気持ちが乗りませんでした、ハイ。

 


とりあえずこんな感じです。
市川春子の短編集を読んだらすごく良くて、 似た雰囲気の漫画家を探していますが、 ご存知の方はおられますか?こっそり教えてください。
とりあえず高校生時代にビレバンに入り浸っていた私を形成してい るであろう中村明日美子に手をだしている…。平成18~ 平成22年代くらいにビレバンで取り扱われていた漫画、 割とみんな好きだと思う。

 


それでは今日はこのへんで。
あっでゅー◎